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日本トゥースフレンドリー協会は

口腔保健の推進を目的とした非営利団体です。

Question and Answer
お問い合わせいただいたご質問にお答えしています。


     

Question1 〜2

こんにちは。コバヤシと申します。

 口臭や虫歯予防のため、キシリトールガムやリカルデントガム(両者とも市販品)を噛むことが多いのですが、教えていただきたいことがあり、メールをさしあげました。 
   a.これらのガムであっても、歯を磨いた後は、噛
    まない方がいいでしょうか? 夕食後、歯磨き
    を終えた後でも、何となく口の中が渇いてるよう
    に感じる時には、「虫歯にならないから大丈夫
    だし、むしろ、唾液を沢山出してくれるから、歯
    にいいはず」と考え、深夜であってもガムを噛
    んでいるのですが・・・。

  b.虫歯予防のため、口中をアルカリ性にする目的
   で、食後、重曹やセスキ炭酸塩の水溶液でうが
   いをする人がいるようです。本当に効果はあるの
   でしょうか?また、歯や歯茎などに問題は起こら
   ないものでしょうか?

ご回答いただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。


Answer 1〜2

 a.  深夜でもガムを噛むことについては、本協会の
   「歯に信頼マーク」を付けたガムならば歯垢のpH
   を低下させず、ガムの中に含まれる酸によって歯
   が溶ける(酸蝕症と言います)危険はありませんの
   で、大丈夫と思います。

    ロッテのキシリトールガムには「歯に信頼マーク」
   が付けられていません。すなわち協会で指定した
   テストセンターで上記の検査をしていませんから、
   安全かどうかわかりません。
    
     リカルデントガムは、本協会のテストを受けて
   います。商品一つ一つに「歯に信頼マーク」がつい
   ていませんが商品箱に歯に信頼マークがついてい
   る種類のものであれば、歯みがきをおえた後でも
   深夜であっても安全と思います。

 b.  口中をアルカリ性にする目的で、食後、重曹やセ
   スキ炭酸塩の水溶液でうがいをする効果について
   は、科学的にしっかり証明されていません。

    歯の表面についた歯垢(プラーク)には厚さがあ
   り、その下の歯の表面に接する部分でpHが低下し
   て、はじめてむし歯を起こす危険が生ずるのです
   。

    うがいをして、歯垢の表面をアルカリ性にしても、
   むし歯を起こす危険を減らすことにはならないと考
   えます。むしろ、口の中をあまりアルカリ性にする
   と歯石ができやすくなり、歯周病(歯茎をいためま
   す)を起こす危険が大きくなりますから、私は、重
   曹水など頻繁にでうがいすることをお勧めできま
   せん。
 
     日本トゥースフレンドリー協会会長  山田 正