各討論の後に活発な議論がなされ、多くのトクホ食品は、消化吸収されてからその効果を発揮するのに対し、齲蝕への効果は、口腔を通過するときだけの効果であり、大きな違いがあること、また、齲蝕の予防に使われる食品は、トクホの目的にあるように、ある成分が特殊な効果を発揮すると言うより、発酵性で歯垢のpHを低下させる糖質を含まないという、いわばレス食品のカテゴリーに入ることなどが、浮き彫りになりました。更に、齲蝕に関しては間食品のみが対象となることも、食事の時間に摂る食品も対象となる一般トクホ食品と大きくことなる違いです。
このように歯科用のトクホ食品の評価は、一般のトクホ食品の評価とは違った評価基準が必要であり、これをつくって関係機関にを提言することとし、これに先立った総会で、歯科トクホの機能評価マニュアル小委員会の発足が承認されました。
その後、懇親会でざっくばらんな意見の交換がありましたが、今回の会議では、歯科用トクホの特殊性が浮き彫りになり、食品摂取の改善による齲蝕予防の一手段としてのトゥースフレンドリー協会の活動に希望を持たせるものであったと感じました。
(写真2)今回の演者:左より、山田和彦教授、花田教授、高橋教授、小西研究員
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