a. 深夜でもガムを噛むことについては、本協会の
「歯に信頼マーク」を付けたガムならば歯垢のpH
を低下させず、ガムの中に含まれる酸によって歯
が溶ける(酸蝕症と言います)危険はありませんの
で、大丈夫と思います。
ロッテのキシリトールガムには「歯に信頼マーク」
が付けられていません。すなわち協会で指定した
テストセンターで上記の検査をしていませんから、
安全かどうかわかりません。
リカルデントガムは、本協会のテストを受けて
います。商品一つ一つに「歯に信頼マーク」がつい
ていませんが商品箱に歯に信頼マークがついてい
る種類のものであれば、歯みがきをおえた後でも
深夜であっても安全と思います。
b. 口中をアルカリ性にする目的で、食後、重曹やセ
スキ炭酸塩の水溶液でうがいをする効果について
は、科学的にしっかり証明されていません。
歯の表面についた歯垢(プラーク)には厚さがあ
り、その下の歯の表面に接する部分でpHが低下し
て、はじめてむし歯を起こす危険が生ずるのです
。
うがいをして、歯垢の表面をアルカリ性にしても、
むし歯を起こす危険を減らすことにはならないと考
えます。むしろ、口の中をあまりアルカリ性にする
と歯石ができやすくなり、歯周病(歯茎をいためま
す)を起こす危険が大きくなりますから、私は、重
曹水など頻繁にでうがいすることをお勧めできま
せん。
日本トゥースフレンドリー協会会長 山田 正